無感情

既に東京で学生生活を送っていました。
たしか試験前だったと思います。

あまりラジオを聴く方ではないんですが、その日に限って付けっ放しで寝てしまった。
朝方、アナウンサーの絶叫で目が覚めました。

なんやろう?

ぼんやりしていました。
程なくして電話が。
東京に住んでた祖母でした。

テレビ付けてみ!

そこには崩壊した街、燃えている街の映像が。
各局とも似たような映像。

映画!?

まだ僕の頭は起きてません。

何を言ってんの!あんたの実家だよ!!


父が新聞社に勤務してた(その日はちょうど泊まりでした)ので、父経由で母と弟の無事が確認できました。
直接喋れたのは昼過ぎ、大学の公衆電話でした。
まずは警察や消防、マスコミ、公衆電話、一般電話の順で回線が優先されるそうです。
当時は珍しかった携帯電話は殆ど繋がらない。
今は回線の種類も増えたし、変わったのかもしれませんが。

とりあえずこっちは無事だから、試験受けてから帰っておいで。

まだ新幹線が京都までしかいってなかったかなぁ。